HDD・SSD・メモリー・DVD-Rデータ復旧
機種別データ復旧|メモリー関連
USBメモリー、SDカード等に使用されているフラッシュメモリーの特性とデータ復旧
基盤が折れたため分解、リワークしてメモリーチップを取り出した例。メモリーチップのメーカー不明、メモリーのデータシートが入手
できず解析に半年以上かかったが最終的に復旧不能。
この方も機器に差し込む時ついうっかり斜めに差し込んだことが原因で破損しました。くれぐれも慎重に危機に
Windows フ ラッシュメモリーの特性、問題点
フラッシュメモリーにはNOR型とNAND型があります。ここでは構造や働きについての詳しいことは書きませんので興味のある方はwiki等 で調べてください。
一般にNOR型は高い信頼性が求められる部分に使われており比較的有名なものとしてはHDDの基板上のファームウェアの格納等があ
ります。
対してNAND型は一般的なデータの格納に用いられ USBメモリー、SDカード等はこちらが使われています。
SSDも同様にNAND型のフラッシュメモリーで構成されていますが、ここではSSDについては触れません。
Windows NAND 型フラッシュメモリーの特性、問題点
NAND型フラッシュ メモリーの長所
- 安価で集積度を高くできる
- ※だから安価なメモリーに使われる
NAND型フラッシュメモリーの短所
- 根本的に寿命が短い
- ※一つのセルへの書き込み回数は短いものは500回程度ともいわれている。
- ※データを書き込みむ毎に絶縁体の酸化皮膜に電気的に穴が開くため。
- ※頻繁に書き込みをしているメモリーの障害の中には寿命によるものも少なくない。
静電気(高電圧)に弱い
- ※通常 3.3Vでメモリーに書き込んでいる。一方 静電気は1,000Vを超すことも珍しくない。持った手と機器の間に十分な電位差があり一瞬電流がチップに流れるとデータの上書きをされてしまうことがある。電流は少なく とも電圧は300倍以上のためひとたまりもない。
構造的な脆弱性
フラッシュメモリーそのものの問題ではないが USBメモリー、SDカードともに構造的に弱く 物理的に破損するものもある。
具体的な障害発生事例
※フラッシュメモリーの問題点や使い方に起因するメモリー障害の症状
フォーマットした
- case1
- 誤ってフォーマットしてデータが消えた
- 原因
- データ用メディアが足りなくなって慌てて削除した時おきます。意外にプロのカメラマンに多い失敗。
- 対策
- 十分な数量のメモリーを用意する。プロ用のメモリーは特殊な形状をしていたり、(信頼性のため)高価なものが多く 使い
まわしている事が多い。書き込み領域が足りなくなったので、誤って削除やフォーマットにより必要なデータを消してしまうこと
がある。基本的には復旧できるがデータの欠損により一部ファイルが復旧できないこともあります。もちろん上書きしてしまうと
元のデータは復旧できません。
データを消す時はくれぐれも慎重に、よく確認してください。
画像が半分壊れている。
- case2
- 画像が半分壊れている。開くデータと開かないデータがある。最近壊れたデータが増えてきた。
- 原因
- メモリーセル一部の寿命の可能性が高い
- 対策
- 急いでデータを他のメディアに移す。壊れたデータは復旧できません。このメディアはこれ以上使わない。
突 然認識しなくなった
- case3
- 突然認識しなくなった。カードリーダーでデータが読めなくなった。(静 電気)
- 原因
- メモリーとカードリーダー間に電位差が生じ 流れた静電気によるメモリーセル内データの破損、上書き。メモリーコント ローラーの損傷。
- 対策
-
メモリーを挿入する前に機器を手で触って静電気の電位差を無くしてください。(火花が飛ぶかもしれません)
カメラの場合SDカードを取り出すのではなくデジカメ本体に装着したままUSBケーブルでデータを取り出すほうが良い かもしれません。そういえば最近Wi-Fiを装備したデジタルカメラもありますね。
障害が発生した場合 ファイルシステムの損傷や一部データ破損の場合はその部分を除いて復旧できるの可能性がある。 メモリーコントローラの損傷の場合 分解、高度解析が必要(高額の作業費用)。 静電気によりヌルデータ(00あるいはFF)で上書きされている場合元のデータがないため復旧不能。
SDカード曲曲げた
- 折れたSDカード
- case4
- SDカードを少し斜めに入れたため曲がった。それ以降データが読めない。
- 原因
- 内部で基盤やメモリーが破損したり内蔵されているメモリーチップ自体が破断。
- 対策
-
SDメモリーをデジカメやカードリーダーに挿入する時は よく見て慎重に。厚さ1mm程度のプラスチック板を2枚合わ せているだけなので「これぐらいならいいだろう」と適当に入れると痛い目にあいます。
このケースは意外に大変でメモリーチップが基板に載っているタイプはリワーク(ハンダを溶かし、メモリーを取り外し)治具で データを読み出す事により復旧できることがある。メモリーチップ自体や内蔵されているmicroSDが折れている場合 復旧 不能。
USBメモリーのプラグが曲がった
- 千切れたUSB端子
- case5
- 機器にUSBメモリーを差し込む時 斜めに力がかかってUSBプラグが曲がった。データが読めなくなった。
- 原因
-
USBのプラグは構造的に意外に脆弱。ちょっと斜めに入れただけのこのような障害が発生する。
基板上にハンダで固定されているメモリーの4個の端子がプリント基板から引きちぎれている。この場合細かなプリントパターン を引きちぎっていることが多く、単純にははんだ付けできない。 - 対策
- 個人ではまず復旧不能。私ども業者にお任せください。
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